ワークショップが流行っている!?
ここ数年、あちこちでワークショップが開催されるようになりました。
読者のなかにはそのような実感のない方がいらっしゃるかも知れませんが、例えば、私が以前学んだ「青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム」というものがあります。こちらのプログラムはここ数年大人気で、受けたくてもすぐに受けられないといった状況が続いております。修了生も1000人を突破し、全国各地で様々なワークショップを開催しています。
プログラムの受講生には、様々な業界や職種の方がいらっしゃいます。約3か月の講座の中で、多様な価値観に触れることの大切さや、そういったメンバーたちと合意形成することの難しさを実践を通じて学ぶことになります。
すでに修了生の方がたくさんいるため、あちこちで開催されるワークショップやその手法などを学ぶ場に参加すると、必ずと言っていいほど1~数名の修了生と出会います。
これからワークショップを始めようと考えている人にとっては、1つの登竜門といえるプログラムとなっております。プログラムを修了する頃には、参加者同士はまるで学生のように仲良くなるため、修了後も交流が続いています。中には同期で結婚する方もいらっしゃいます。下手な街婚や婚活イベントなどに参加するよりもお勧めです(笑)
こちらのプログラムは有料になりますが、1000人を超える修了生ネットワークへの参加を考えると大変コストパフォーマンスのよいプログラムだと思います。
ワークショップとは?
ちなみにワークショップとは、Wikipediaによると以下のように書かれています。
ワークショップは、学びや創造、問題解決やトレーニングの手法である。参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境が整った場において、ファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に、参加者全員が体験するものとして運営される形態がポピュラーとなっている。
ワークショップ - Wikipedia
またワークショップの分類については、中野 民夫氏の書籍「ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)」(岩波新書)に、以下のような図表が紹介されています。
それでは、私がネットで見つけた「ワークショップを開催するための無料のマニュアル」たちをご紹介いたします。
1.国が提供するワークショップマニュアル
- イノベーション対話ツール(文部科学省)
国がまとめたワークショップにおける具体的な対話の手法・手順(対話ツール)です。膨大な量の情報が無料で提供されており、これだけでもかなりのことを学ぶことができます。
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2.企業が提供するワークショップマニュアル
- ミーティングソリューション・ガイドブック (3M)
ポストイットの製造販売を行っている3Mが提供しています。ポストイットをファシリテーションに活用した会議やワークショップの方法をまとめた冊子です。会議でアイデアを出したりまとめたりする際にとても参考になります。
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3.大学が提供するワークショップマニュアル
- どこかの大学が公開している資料があったはずですが、見つかりません。発見次第アップデートいたします。
4.自治体が提供するワークショップマニュアル
- ワークショップ実践マニュアル(札幌市)
札幌市がまちづくりワークショップのマニュアルと、台本を公開しています。まちづくり系のワークショップを検討する際には参考になりますね。
ダウンロードページはこちら - 市民活動団体向けワークショップマニュアル(岡崎市)
市民活動団体が課題について参加者に意見を求める時や、団体内部の話し合いなどに活用できるワークショップの手法をまとめています。
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5.テーマ別ワークショップマニュアル
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ワークショップ実践マニュアル(一般社団法人 サードパス)
こちらは医療系のワークショップマニュアルとなっております。
ダウンロードページはこちら - 気象庁ワークショップ運営マニュアル(気象庁)
気象庁ワークショップ「経験したことのない大雨 その時どうする?」を実施するための運営マニュアル。写真入りで分かりやすいです。
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いかがでしたか?これだけのマニュアルが無料で公開されているのですから、わざわざ専門書を購入しなくてもワークショップについて一通りのことは学べるのではないかと思います。
あとは実践あるのみですね。ワークショップをうまくやるコツは多少の失敗を恐れずに、経験を積み重ねるしかありません。
ぜひ、これらのマニュアルを片手にまずは初めてのワークショップを開催してみてください。ワークショップが終わったら、関係者で振り返りを実施し、次のワークショップにつなげていきましょう。
振り返りの時に有効な手法としてKPT法というものがあります。以下のサイトに説明が載っています。Good Luck!